薬を飲む男性とウィルス
薬を持っている男性

性器ヘルペスは略した呼び名であり、正式には性器ヘルペスウイルス感染症といいます。ウイルスは数多く存在していますが、その中で単純ヘルペスウイルスが感染して、性器や性器のまわりに症状が現れます。海外で発生することが多いのですが、近年では日本でも増加傾向にあるウイルスです。

性器ヘルペスウイルスは、単純ヘルペスウイルス1型と2型の2つがあります。単純ヘルペスウイルス1型の場合、口の周りに感染するのが特徴で、感染経路は唾液や感染した人の口から口への接触、または皮膚の接触となっています。このようなヘルペスは口唇ヘルペスと呼びますが、感染したことを知らずに口と性器の接触をしてしまうと性器ヘルペスになることが多いです。

単純ヘルペスウイルス2型の感染経路は性交渉であり、感染した人の皮膚や体液、性器の表面などに触れ合うことから感染が拡大していきます。自覚症状が少ないことが多く、知らない間に感染を拡大されている可能性があります。さらに感染したことに気が付かないまま妊娠をすると、出産時に新生児に感染してしまい、新生児の命に危険が及んでしまうこともあります。新生児が感染をし、症状が出ることは大変稀ですが、産道感染をしてしまった場合、全身にヘルペスのウイルスが拡散してしまい、脳炎や多臓器不全などを起こしてしまいます。

性器ヘルペスの場合、治療法はあるものの再発しやすく、一度感染してしまうと完全に体内からヘルペスウイルスを取り除くことはできません。ヘルペスウイルスは1型、2型とわかれてはいますが、実際のところ明確な区別はなく、性器ヘルペスが2型のものでないこともあります。近年では通常の性行為の他にオーラルで行うことも増えているため、ヘルペスウイルスが口などにも増えていることが影響しています。

性器ヘルペスの場合、一度治まったように見えても再発することが多く、体の疲れや生理時、性交時に刺激されて症状が現れることがあります。初期に発症した時よりも再発の方が軽く済みますが、パートナーへの感染確率は大変高くなります。性器ヘルペスは一緒に入浴をする、手をつなぐ、会話をするといった日常生活ではうつることはありません。ですが、発症している人の使ったバスタオルの共用や、おしり部分に症状が出ている人が座った便座からは感染してしまうことがあります。性的な接触はなくても感染してしまうことがあるので、感染した人が使ったものはできるだけ触れないようにすることが大切です。