尖圭コンジローマになってもベセルナクリームがあれば問題ない?

2020年05月23日

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスの感染によって、イボのようなものが肛門や性器の部分にできます。イボを取り除くには、尖圭コンジローマでなくても液体窒素を用いた冷凍凝固や電気焼灼が主な治療法になっています。治療薬はないので、皮膚科などを受診し外科的な治療を行うのが一般的です。

ですが近年、尖圭コンジローマの治療薬としてベセルナクリームが使用されるようになってきています。ベセルナクリームには、原因となっているヒトパピローマウイルスの活動を抑えることができるイミキモドが含まれており、イボに直接塗り込むタイプの外用薬です。主成分であるイミキモドが血液中に入り込むことによって、ヒトパピローマウイルスに対して免疫機能を働かせるたんぱく質と結合して、体の免疫機能を活性化することができます。肛門周辺や外性器に50か所以下の病変があった尖圭コンジローマの人を対象にした臨床試験においても、有効性が認められています。

クリーム状であり、外科的な治療を行わないので、比較的使用しやすい薬ではあるのですが、尿道や膣内、直腸や子宮頸部といった粘膜には使用することはできません。すべての場所に使用できるわけではないので、十分に注意してください。さらに早く治したいからといって多く塗ったり、さらにクリームを塗った場所にばんそうこうなどを貼って密封したりしないようにします。

ベセルナクリームは、1日1回、おおよそ週3回のペースでイボができている肛門や性器に直接塗ることによって、イボをなくすことができます。最大でも使用する期間は16週間となっており、長く使える薬ではありません。さらにクリームを塗った後は10時間後に石鹸などで洗い流すことが必要であり、洗い流さないでそのままにしてしまうと副作用が出やすくなってしまいます。さらにベセルナクリームを塗った後は性行為は控えなくてはなりません。塗るタイミングを就寝前に設定すると、生活に支障が出ることは少なくなります。

副作用には、びらんや紅斑、かゆみや表皮剥離があります。刺激感を覚えたり、痛みが生じることがあります。これらの症状はベセルナクリームを塗ることによって抗ウイルス効果が出てきている証拠であり、一時的なものであることが多いです。ですが、あまりにもただれや痛みが強く生活に支障が出る場合は、一旦使用をやめるようにしてください。

効果のある薬ではありますが、使用できない部分もあります。塗る場合は十分に気を配って塗るようにします。