性病にかかってしまっていると妊娠中にはどのようなリスクがあるのか

2020年06月29日

妊娠中は免疫力が低下することがあり様々な感染症にかかりやすくなりますが、妊娠中に性病などに感染してしまうとリスクが伴うことがあります。性病には、クラミジア感染症や淋病感染症、性器ヘルペスウイルス感染症や尖圭コンジローマ、エイズや梅毒などがありますが、妊娠中には梅毒とクラミジア、HIVの検査を行うことが多いです。

クラミジア感染症や淋病感染症の場合、なにも治療をしないまま出産してしまうと、赤ちゃんに結膜炎の症状が出たり、肺炎になってしまったりするリスクが高くなります。クラミジア感染症は特に若い世代の女性に多い症状であり、原因となるものはクラミジアトラコマチスです。この感染症の場合自覚症状はほとんどありません。そのため感染していることに気が付かず出産をしてしまうことがあり、産道感染すると赤ちゃんに症状が現れてしまいます。出産の際に産道感染してしまう確率は20%から30%であるので、検査によって感染が確認された場合は抗菌薬を使用して、出産までに治していきます。

梅毒は近年増加している性感染症であり、梅毒トレポネーマによって引き起こされます。妊娠中においては感染した部分に発疹やしこりができることがあり、赤ちゃんに感染した場合は骨や神経に異常をきたしてしまう先天梅毒になることがあります。梅毒も大変影響を及ぼす感染症のため検査を行います。

尖圭コンジローマはイボができる感染症ですが、妊娠中に感染してしまうと薬物による治療は行うことができません。そのため外科的な方法で治療を行っていくようになります。さらに産道感染することがあり、赤ちゃんに感染してしまうと若年性再発性呼吸乳頭種症を発症してしまうリスクがあります。悪性ではないものの、喉の部分にできるので気道が狭くなることがあり、気道を切開する場合も出てきてしまいます。さらに妊娠中に感染すると早産の危険性もあります。

性器ヘルペス感染症は、水疱が皮膚または性器の部分にできて痛みが生じますが、人によっては症状はでません。妊娠初期に感染してしまうと胎児に奇形が生じるリスクが高くなり、後期に感染した場合は早産、または水痘水痘感染症になるリスクがあります。

性病の場合、10種類以上もあり、しかも潜伏期間も病気によって異なる他、症状も個人差が生じています。自覚症状が全くないものもあり、検査を受けて初めて気が付くことも多いです。妊娠中に性病に感染してしまうと流産や先天性異常を引き起こしてしまうリスクが高いので、妊娠を考えている場合はしっかりと検査を受けなくてはなりません。